11月5日に、私を含めた3人で東京都にある廃棄物埋立処分場の見学に行ってきました!
今回は廃棄物埋立処分場の見学で学んだことを簡単に説明したいと思います!
概要
東京都の埋立処分場は1927年から建設され、現在では海洋への埋立によってその土地を得ています。元々防波堤を作るために立てられたそうですが、今では防波堤の役目は果たしていません。ここではなんと、東京都23区内で排出される一般廃棄物の全てを扱っています!最終処分場では、最終的に集められたゴミ(缶など資源以外)の中間処理を施した上で埋めています。
廃棄物の流れと環境配慮
私達が出すゴミは主に可燃ごみ、粗大ごみ、不燃ごみに分けられ、それぞれ異なる処理方法を経て、埋め立てられます。可燃ごみは燃やして灰に、不燃ごみと粗大ごみは細かく砕いて、鉄やアルミなどの資源物と焼却物に分けられます。
〇環境配慮のポイント
・昔は生ごみや不燃ごみを中間処理せずに埋め立てていたので、容積は大きいままで、不衛生な環境でしたが、現在は中間処理を行うことでゴミは元の大きさの20分の1に減容化され、衛生な環境を維持しています。
・埋立処分場では埋め立てた廃棄物からメタンガスが発生しますが、それを採取・貯蔵して発電などに有効利用しています。
・埋立地に降った雨水は浸出水と呼ばれ、汚くてそのまま海に流せるものではありません。それらは処分場近くに設けられた集水池に集めてから排水処理場で浄化されています。
・最終的に埋め立てが終了した土地は、地盤が脆弱なため建物などは建てられないですが、廃棄物の山の上から土を盛って、完全に縁を切ることで公園や緑化などとして利用されています。
課題
時代を経るに従い、中間処理技術などによってゴミの埋め立て容積の効率化や環境配慮が強化されてきた訳ですが、このままの速度でゴミが捨てられれば、約50年後には東京都23区の一般廃棄物を扱っていた埋立地がいっぱいになってしまうようです!それなら海洋に土地を増やせば良いと考える人もいると思いますが、これ以上の土地は漁業権や航路の障害になり得る為、不可能となっています。
最終処分場でできるのは、最終的に集められたゴミを(缶など資源意外)中間処理を施した上で埋めること。それには限界があるし、埋め続けたら排水などをずっと管理しないといけない土地や、土壌としてよくない土地が増えてしまいます。そのため、3Rをはじめとする循環利用が大切になります。今までは“混ぜればゴミ、分ければ資源”とリサイクルを進めていましたが、現在ではリデュースをするように促進運動などをしているようです。
また、資源として再利用するか、廃棄物とするのかどうかは市区町村単位で決められているので、民間団体が運営する先進的なリサイクル施設(スーパーエコタウン)や、より細かい処理を施す区の廃棄物処理施設などの利用を市町村単位で促進することが大切になってきます。
最後になりますが、ごみは皆さんの目の前から無くなっても、どんどん蓄積されているという事実を忘れないでください。この事実をしっかり受け止めて、私たちにできることを共に考え、行動していきましょう。
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